近年のお墓事情では、予算的に安く済ませたい、管理を簡単にしたいなどの理由で、樹木葬が選ばれ始めています。一口に樹木葬と言っても、いくつかの種類に別れているのは知っていますか?

シンボルツリー型は安価で管理も簡単になる

樹木葬で一般的なタイプは、正面に大きな1本のシンボルツリーを配して墓標代わりとし、樹木の周囲に納骨をするという弔い方です。この場合は一人あたりの面積は非常に小さな範囲のみとなり、石のネームプレートが並ぶことによって、共同墓地的な印象も強くなります。こうした墓地は都会から離れた山地では特に多く見かけられるようになっています。シンボルツリー型で最も人気のある木の種類は、ソメイヨシノなど各種のサクラの木です。春に綺麗な花を咲かせるということが人気の理由で、満開になると合同葬祭が開かれる霊園も存在します。白やピンクの花を咲かせるハナミズキ、秋には色づくモミジ、立派な幹とこんもりした緑を見せるクスノキなど、シンボルツリーに使われる樹木はどれも背がすらりとして美しい特徴を持っています。墓石を持つタイプよりもはるかに安価で、安ければ10万円以下で購入することもでき、手間とお金をかけたくない遺族がこのタイプに注目するのもうなづけるところです。

1人に1本の樹木型は面積を必要とするが確かな人気

樹木葬を考えるなら合同のシンボルツリーではなく、一人のお墓に1本の木を考えていくこともできます。この場合も大きな墓石は必要とせず、ネームプレートとしての小さな石を置き、正面に希望する樹木を植えるのが最もスタンダードなスタイルです。この場合には一般的には低木が選ばれています。それは霊園側で統一した決まりになっていることが多く、低木は霊園全体の視界を確保し、手入れがしやすいという特徴を備えているからです。1人に1本の樹木の場合にも、花を咲かせる種類の樹木が選ばれる傾向にあります。人気があるのは枝全体にいっぱいに白い花を咲かせるユキヤナギ、低木でも大きな花を咲かせるツバキやバラなどが代表的ですが、植物は必ずしも樹木にこだわるばかりではありません。1人に1本の樹木のタイプの樹木葬では、従来通りにそれなりの面積を確保する必要がありますが、墓石の費用は格段に低くなります。従来の墓石が並ぶ霊園と違い、都会から離れた丘陵と緑に覆われた土地のほうで、樹木葬専用の霊園が整備されている傾向にあります。


樹木葬についての情報はコチラの樹木葬が確かなものです




1本の樹木にこだわらない樹木葬も

樹木葬という名称なので、世間的には何らかの樹木だけを墓石の代わりにするというイメージがありますが、必ずしもそれだけではありません。例えば樹木葬では、中央に合同の石造供養塔を置いて、植物で取り囲まれることがあります。これがシンボルツリーの変わりとなっているのです。または霊園によっては中央正面に石造仏を配すこともあります。こうしたタイプでは、常に供養されているという意識を高める狙いがあります。墓地の区画には、低木と同時に背の低い墓石を置くことを前提とするのは一般的なことです。従来から日本で馴染みのある墓石よりもずっと簡素で小さな墓石です。小さな墓石と低木の組み合わせというのは、故人を確かに偲びやすくなる条件といえます。簡素な墓石の周囲には、樹木ではなくて色とりどりの草花を植えるというタイプもあります。この場合は樹木葬の領域では定期的に草花の植え替えをすることで、霊園全体常に見栄えがよく保たれています。お墓参りのたびに、好きな花を植え替えするのが可能なこともあります。というふうに樹木葬と言っても近年には決まりきった形はなく、遺族にとって最適な形態を選べるようになっているのも、最大の魅力です。

関連記事

    None Found